2017年03月23日

サッカーを知らないヤツ(女)がサッカーの監督になったら  その5

思いもよらないスタート

どうにかこうにか、爪の先がひっかかり、
日本サッカー協会認定C級ライセンスを取得した。

それから約半年後、
チームを率いる監督になるなんて、想像すら及ばなかった。
だから、地域の子供会の集まりで、
「ゆりさん、資格取ったんだったら、学校にチーム作ってよ!」
とお母さんたちに持ちかけられたとき、
「いいよ」と答えたものの、
それは、そんな子供たち(5人くらい)と、
 まずはボールを蹴る
 グラウンドを走りまわる
程度のことから始めてみようーくらいの気持ちだった。

そんな、小さなスタートを想像していた私。
そもそも、それがその後のしんどい状況を招いた理由だったように
今は思う。


このことは、チームを立ち上げてからずっと
少年・少女サッカーの今後の行方に避けられない課題だと思うので
特筆しておくが、

少子化の中、サッカーチームが新たに一つ誕生することは、
受け取る人によって、様々な意味を持つのだということを
痛烈に感じる出来事が次々と起きた。

まず最初に、私の名前と息子が所属するサッカーチームのこと、
チームで支払われる指導料(これはその当時は不確定)
初日の練習風景などの情報が、
あるチームの保護者全員が受け取れる連絡網で流された。
自分のことだけならまだしも、息子のことに触れられたこと、
こっそり、練習を見てその様子を勝手な解釈で書かれたことに関して
かなりの憤りを覚えて、抗議した。

そののち、クラブチームとして立ち上げたのか、
少年団として立ち上げたのかという質問を
たくさんの指導者から、何度も受けることになった。


当時、横瀬西小学校のグラウンドを拠点とし、
横瀬西を名乗るサッカーチームは存在しなかった。
一方で、少年団やクラブチームの数チームに所属した末、
サッカーは大好きなのに
サッカーを続けることができなくなっていた数人の子供たちがいた。
どうしてそうなったかはさておき(個人の考えなので触れたくない)、
その子たちが自分の学校でサッカーができたら嬉しいー
というのが、そのお母さん方からの要望だった。

ほかにも仲間がいるかもしれないー
各学年1クラスの小規模小学校。伝統ある野球部もある。
仲間といっても、そんなにたくさんにはならないだろうと思ったのだけれど、
募集をかけてみると、なんと21人の応募があった。
「え?みんなサッカーしたかったの!?」


無計画すぎるといえば、その通りだった。
もちろん、サッカーチームを立ち上げるのなら
(5人くらいを想像して)やりたいこともあった。
そして、フィジカルコンディショナーとしての私にやれることもあった。
けれど、21人という人数のおかげで、
“試合に出られるチーム”を作らなければならなくなった。
監督も必要になった。
けれども、クラブチームにする?少年団にする?
「ゆりさん、やってよ」と言ってくれた保護者も含めて、
そんなことは深く考えていなかったのだ。

クラブチームは、
子供をお金儲けの方法に使っているチーム
少年団から、大切に育てた選手を引き抜いていくチーム
という、考えを持つ指導者もいて、
「横瀬西はどっちなんだ?」という意味も込められた質問だということを
後々、知っていくことになった。

監督を引退した今、もし同じ質問をしてもらえるのならば、
私ははっきりとこう答える。
「横瀬西は、横瀬西スポーツ&サッカーという新しいスタイルのチームです」







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今年は二瓶❤
もやもや、そして、スッキリ!
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