2020年09月03日

スポーツとともに生きる人生を考える④

先日、社会人1部リーグのチームで、サッカー選手として復活デビューを果たしたK選手。

今年3月に高校を卒業してから5か月。
ほぼフル出場した姿を見たら、高校のチームメイトや指導者は
きっと驚きとともに、大きな拍手を送ってくれるだろうと想像する。

K選手の高校サッカーの日々は、
チームメイトとのレギュラー争いと故障との戦い、
そして何より、高校までに出逢った人々や
自分自身からの期待に必死に応えようとする苦悩の日々だった。

こんな風に書いてしまうと、
まったくサッカーを楽しんでいないのかと
誤解されるといけないので補足すれば、

K選手と同じうような経験をする選手は全国にたくさんいるし、
彼らがスポーツ以外の楽しみを一切持っていないわけではないと思う。

センチメンタルな大人よりも数段現実を受け止め、立ち回り、
未来の自分を探す余裕も持っているものだ。


だからこそ、そのセンチメンタルな大人からしてみると、
さらに、自分を客観的に分析してみることができる環境や
方法を、もっと彼らの中に広げていきたいと思う。


例えば、最近コンディショニングに来るようになったレスリング選手。
彼女は自分を “守りの選手” と称していた。

「引くのは得意だけれど、前に出るのは苦手」

その言葉を彼女の体つきや筋肉の動き、筋力も物語っていた。

得意手を使続けた理由の一つは膝の故障と手術だし、
逆に、その得意手を使い続けたせいで膝を故障したともいえる。


そこで、膝に負担をかけないような動きができるように、
使える筋肉群を変化させていくと、

「攻撃がスムーズになった」「前に出れる」
「膝の痛みや違和感を感じなくなりました」

彼女は、現役選手を諦めて、早々に引退しようとしていた。
けれど、自分の体の変化で

「卒業するまでは練習に出ようと思うようになりました」
と話してくれた。
「大学1年生のときにコンディショニングを知りたかったです」とも。


サッカーのK選手や、レスリングのT選手のような学生さんが
たくさんいる。

故障ではなくても、

自分を客観視できる 時間 と 環境 と 方法 を
与えられず、知らされず、

“できない自分”と向き合い続けなければならないアオハルを過ごす。

彼らに理に適ったきっかけを手渡せば、
たとえ、それがスポーツでの開花ではなかったとしてもきっと、
その先を自分たちで 見つけていく 切り開いていく。


そのきっかけづくりができる、学校をつくるぞ~☺








Posted by さらら at 15:01│Comments(0)
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