スティーブン・R・コヴィー著の「7つの習慣」
現在では、かなり有名な本です。
私がこの本と出逢ったのは、12年前です。
今は亡き親友から紹介され、かなり分厚い本でしたが、
子育ての空いている時間の全てを使って“読みふけり”ました。
その後はそのシリーズ本を“読み漁り”、
自立したおとなであるため―
よき社会人であるため― 自分の生き方に役立てようと心掛けてきました。
とはいえ、もちろん、立派な言動で生きているとは言い切れない自分もいます。
ただ一つ、どんな問題に直面しても、常に念頭に入れて行動していることがあります。
それが、7つの習慣のなかの4つ目に紹介されている WIN-WIN です。
解決しなければならない問題や課題があるとき、その当事者である、誰にでも利があることです。
例えば、入院している友達がいるとします。その友達と花火大会を見に行く約束をしていたとして、
一緒には見に行けないとあきらめるよりも、もしも、病院の窓からも花火が見えるのであれば、
病院にお見舞いに行ったつでに花火を見ればWIN-WINです。
(もちろん、友人の病状や病院の規則がそれを許してくれる状況であればですが)
「ここから屋」の2軒先に中央公民館があります。その先には学童クラブがあり、その先には
保育園もあります。賑やかな通りです。
静かに暮らしたいなと思う人には、きっと騒音だらけのうるさい地域でしょう。
でも、子どもの声で元気が出るなぁ~と考える人にはきっと楽しい地域でしょう。
住宅地での騒音は、受け取る人によって違ってきます。
中央公民館では以前、子どもたちの太鼓のクラブが活動をしていました。
が、その音がうるさいからと苦情が出ました。
その苦情を地域がどうしたかと言うと、活動できる別の公民館を探して、拠点を移してくださいました。
これも、WIN-WINです。
太鼓の音がうるさいと感じる人が実際にいて、苦情が出た後に自治会が探してくれた新しい活動拠点。
ですから、この拠点にはもう、苦情は来ないでしょう。
同じ方が、騒音として指摘した、中央公民館の倉庫の屋根が出していた音も、
老朽化の修繕によって解決しました。
倉庫の老朽化が改善されたわけだからWIN-WINです。
そして実は、私のコンディショニング活動に関する“音”に市役所を通した苦情がきています。
しかし、市役所の担当者に聞いても、どんな音に対する苦情なのか?
どうしてほしいのか?など、一切分かりません。
しかも、その苦情が音に対する苦情なのかどうかも定かではありません。
私は、どうにもWIN-WINの習慣を使う事ができません。
ちなみに、私のコンディショニングでは、ほとんどの方々が、横になってストレッチを受けたり、
トレーニングと言っても
どたばたという音を出すことはごくごく稀です。
しかも、今来ていらっしゃる方の多くは、不定愁訴による体調不良の方、
がんと闘う人、オペを繰り返してきて、体調を壊した方などです。
心にいろんなことを抱えながらも、「ここから屋」にきて、気丈に笑顔で話をして、
そして、笑って帰って行かれる地域の方です。
まさかとは思いますが、その話し声や笑い声がうるさいという事なのでしょうか?
こんな私を頼ってくださる地域の方への貢献を私が続けていくことと、
苦情を出した方の問題解決が、WIN-WIN の方向に進むことを、心から望んでいます。